活動報告

開発者インタビュー

【開発者インタビュー】林「プラスチックだからこそできることとは」

この度クラウドファンディング公開に合わせて、デロイトトーマツ伊藤様によるインタビューを開催していただいた。3部構成でお届けする第1弾。今回の話者はbuoy(reBirth)の技術アドバイスを行ってきた 林 光邦。株式会社テクノラボの代表である。

テクノラボはプラスチック製品の魅力を訴求するため、「Plas+tech project(プラステックプロジェクト)」という有志活動を展開している。プラスチックに技術とデザインの力を加えて、新たな付加価値を創出するのが狙いだ。海洋プラスチックごみを工芸品に再生する事業も、同プロジェクトの一環。林光邦社長は「『プラスチックだからできる』製品を開発していくことで、社会の環境問題解決に向けてプラスチックとどう向き合っていくべきか議論していきたい」と話す。

――再生事業の目的は

「プラステックプロジェクトを一段と強化するのと同時に、世界的な問題となっている海洋プラスチックごみ対策に取り組むためだ」

――なぜプラステックプロジェクトの強化につながるのか

「ガラスや鉄、革に比べてプラスチックは同じ素材の一種なのに、低く見られている。このため独自の質感を踏まえ美しいものを作っていこうというのがプラステック活動の趣旨だ。ただ、3Dプリンターだけでは決して美を追求できない。これに対してごみを素材にした熱プレス加工を行った場合、完成までに時間を要するものの、自由度が高く味のある作品を一品ずつ生み出すことができる。結果として新たな付加価値が生まれることになる」

――大量のプラスチックごみは、海に暮らす生き物に悪影響を与えている

「事業に着手するに当たって海洋ごみの問題を色々と調べてみると、潮の流れの関係などで中国などから漂着したものが多く、相当困っている人が多いことが判明した。地域の問題までカバーしなければならないので、事業にはワークショップなども取り込んでいくことにした」

――今回の新規事業に対するスタンスは

「『海洋ごみは根深い問題だなあ』といった思いだけで取り組んでいては自己満足や単なる話題作りに終始しかねない。テクノラボは民間企業なので、収益性を考慮して売れるものを作っていきたい。プラスチック製品が簡単に捨てられるのは作品に対する思い入れが希薄なため。このことを念頭に置いて消費者のニーズに応えていくことが必要だ」

――プラスチックの地位向上にもつなげていく必要がある

「事業を通じ『プラスチックだからこそ、この製品が欲しい』と言ってもらわなければならない。他の素材は塗装を必要とするがプラスチックはそのままで済むし、持った時の軽さも魅力。デザイン性に秀でた製品を作ることによって、こうした特性を引き出し『プラスチックの製品にも魅力はある』と改めて認識してもらいたい。海洋ごみはレトロな味を出せるし、ポップな色も再現できる。むき出しの存在感もあるし、魅力的なプロダクトができるのではないかと期待している」

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